売れない不動産の相続放棄をしたいときの打開策

2021年4月10日土曜日

相続について

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売れない不動産の相続放棄をしたいときの打開策

【悩み】

私はバツイチ独身の40代の男で、現在は千葉県内で1人暮らしをしています。

実家は、父親がバブル期に購入した湯河原の別荘物件であり、現在80歳になる母親が1人暮らしをしています。

ですが、もう1人暮らしを続けるのは厳しい年齢であるため、横浜市に住む兄が同居する事を検討し始めています。

その結果、湯河原の実家が不要になるのですが、不動産会社に相談した所、建物が古くしかも管理費も高額で需要がないため売却は厳しいとの話でした。

ですが、母親が亡くなった場合には、私か兄のどちらかがその別荘物件を相続する羽目になります。

しかも、今回、母との同居を決意した兄ではなく、私が負動産状態の実家を相続する羽目になりそうです。

そうなると、住みもしない別荘物件の管理費だけを支払い続ける羽目になるので、それはどうしても避けたいと考えています。

こういった老朽化した別荘物件の相続を、上手く相続放棄する方法はないのでしょうか?


売れない不動産だけを相続放棄することはできない


老朽化していて管理費も高く、需要もない場合には不動産の買い手が見つからないのは確かです。

ただ、売れない不動産だからという理由で、その不動産だけを相続放棄することはできません。

相続放棄をするには、遺産全ての相続を放棄する必要があり、他の遺産も受け取ることはできなくなります。

ただ、売れない不動産を相続するタイミングになる前に手を打っておけば問題は解決可能です。

建物を解体して土地として売る


別荘物件が古くて価値がなかったとしても、湯河原であれば土地自体には価値がある可能性があります。

打開策として、まず、考えてみると良いのが、建物を解体して土地として売る方法です。

土地に価値があっても、建物に価値がないと買い手はなかなか見つかりません。

その土地が、もし、手に入ったら新しい別荘を建てたいと思ったとしても、古い建物が建っているのでは、解体工事から始めなければならず、莫大な費用がかかると考えられてしまいます。

しかし、更地になってしまえば、すぐに別荘を建てられるので、買いたいと申し出てくれる人がでてくるかもしれません。

立地によって買い手が見つかるかどうかはわかりませんが、古い建物の存在が大きな問題になっているなら有効な方法です。


不動産買取業者に相談する


不動産会社による仲介を受けても売れない不動産であっても、不動産業者に買い取ってもらえるので相談してみましょう。

不動産買取業者は土地や建物などを個人や法人から買い取って、その不動産を販売することで利益を得ています。

顧客を大勢抱えている業者も多く、ニーズに合った形で販売するためのノウハウも持っているのが特徴です。

古い別荘の建っている土地でも買い取ってくれる可能性が十分にあります。

どんな不動産でも買取に対応すると銘打っている買取業者も多いので、気軽に見積もりを依頼してみましょう。

もし、マンションが建っているとニーズがないと判断したら、解体して別の用途で利用することを検討してくれます。

たまたま湯河原に出店したい、倉庫を建てたいといった要望を持っている顧客とのつながりがあれば、高値で買い取ってくれる可能性もあるでしょう。


売れない不動産でも相続前に処分すれば問題なし


売れない不動産だけを相続放棄することはできませんが、相続が発生する前に処分してしまえば問題はありません。

そのままでは売れなくても建物を解体して土地にしてしまえば買い手が見つかる可能性があります。

不動産買取業者を利用して買い取ってもらう方法もあるので、できるだけ早めに処分の手続きを始めておきましょう。


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