【司法書士勉強法】働きながらでも独学で合格する具体的な勉強方法【体験談】

2019年8月10日土曜日

司法書士試験と実務について

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はじめに

独学では合格が難しいと言われる司法書士試験。

わたしはサラリーマンをやりながら、予備校にも行かずに合格できました。

受験回数は2回です。

勉強期間は、

1回目は1月から試験までの約半年。

2回目も1月から試験までの約半年。

合わせてだいたい1年ぐらいです。

他の受験生がどんな風に勉強しているのか、みなさん、気になるところではないでしょうか。

受験生のそれぞれが工夫して、自分に会った勉強法でがんばっています。

この記事ではどんな風に勉強したか、わたしの勉強法を紹介したいと思います。

特にサラリーマンをやりながら、時間がない受験生に参考になればと思います。

まずは、概要。


勉強の前半


平日
・通勤電車
 過去問、問題と解答を読むだけ
・帰宅後
 ①電車でやった過去問でわからなかったところを調べる
 ②書式ブリッジの読み流し

土日(お休みの日)
 過去問のわからなかったところを中心に基本書を読む



勉強の後半


平日
・通勤電車
 「直前チェック」の聞き流し
・帰宅後
 ①予想問題集と過去問(間違いノートを作りながら)
 ②書式ブリッジの読み流し
 
土日(お休みの日)
 ①時間を計って書式の練習(不動産登記法と商業登記法 各1題)
 ②間違いノートの復習



こんな感じです。

詳しく見ていきたいと思います。

勉強の前半(平日)通勤電車の中での勉強


通勤時間を利用して過去問の勉強をしました。

過去問、問題と解答を読むだけ


強前半、通勤電車の中で過去問の勉強をしていました。

最初は1 日 10 問 ぐらい。

全ページをコピーして、二つおりにして、通勤の電車の中での勉強です。

過去問は分厚くて持ち歩くのが大変だったからです。

通勤時間は片道、1時間ぐらい。

勉強を始めた当初は、行きの電車で5問、帰りの電車で5問みたいな感じだったと思います。

少ないと思うかもしれませんが、最初からたくさんやろうとするとイヤになります。

1回目が終わり、2回目、3回目…と繰り返していくと、理解が深まります。

すると、1日にやる問題数を増やしていけます。

なので、最初は負担にならずに、自分がイヤにならない程度の少ない分量でいいと思います。

過度な負担にならず、継続できる分量でがんばりましょう。


やり方ですが、

問題を読んで、解答を読む、の繰り返し。

はじめから、問題を解こうとはしません。

問題を読む→分からない→参考書で調べる→答えを見る

これだと時間がかかりすぎます。

問題を読む→分からない→すぐに答えを読む→解説を理解して、答えを覚える。

解説が理解できなければ、参考書を使用。

こんな感じです。

何度か繰り返していくのですが、その中で、どうしても意味が理解できないもの、覚えられないものがでてきます。

そしたら、ダメなやつに〇をつけておき、家に帰ってから参考書を使ってよく調べます。

目標は、問題と解説を覚えてしまうくらい繰り返すことです。

過去問は1冊ずつやっていきますが…


民法総則が終わる。

次は物権→債権→親族→相続…

順番に一科目ずつやっていくのですが、

試験の科目は多く、

相続が終わるころには、最初にやった総則をほとんど忘れている、

なんてことになりかねません。

なので、勉強をすすめていく一方で、勉強したことを復習していく、

これが大事になります。

1科目ずつ仕上げていくのですが、すでに勉強したところを復習しながらすすめていきましょう。


具体的なやり方としては、

1教科をほとんど完璧になるほどやりこむ、

何周かして、ほとんど覚えられたというような感覚が得られるまでです。

そしたら、

問題→答えを見る

ではなく、

問題を自力で解く

そして、

間違えた問題、

正解したけど、いまいち自信がない

この2つに印をつけていきます。

これで、間違えたところ、自信がないところ等、自分のところが分かります。

印のついている問題だけ復習していけば効率的です。

次の科目をすすめつつ、印のついた問題の復習も平行してやっていく、

行きの電車は、印のついた問題の復習、

帰りの電車は、新しい教科みたいな感じです。

印のついた問題だけ復習しても、何の印もない問題も復習しないと、忘れちゃうじゃないかと心配になるかもしれません。

しかし、

たとえ、忘れたとしても、見ればすぐ記憶できます。

全科目が終わったら、もう一度全体の復習をするから、大丈夫。

それより、印のついた問題は、自分が間違えたところ、覚えづらかったところ。

そこに重点を置いて復習していきましょう。

【学習の順番】1科目ずつ仕上げていくイメージで


民法と会社法など、平行して勉強を進めていく人もいるかもしれません。

しかし、わたしは民法が終わったら不動産登記法、不動産登記法が終わったら会社法、
といったように、最初は一科目おわってから、次の科目に取りかかるようにしました。

もともと、働きながらで勉強時間があまり取れなかったこともありますが、できるかぎり、1つの科目の勉強を短く終わらせるようにしました。

私の勉強した順番は、

民法

不動産登記法

会社法

商業登記法

民事訴訟法・民事執行法・民事保全法

供託法

刑法

憲法

の順番でした。

そして、全科目、一通り勉強が終わったら


次は全ての科目の過去問に通し番号を着けました。

そして、今日は下一桁が1の問題をやると決めて、

1,11,21,31,41,51,61,71,81,91,101…

の問題をやる。

次の日は、下一桁の番号が2の問題をやる。

2,12,22,32,42,52,62,72,82,92,102…

その次の日は下一桁3

3,13,23,33,43,53,63,73,83,93,103…

をやる。

というような感じで、毎日、全科目の問題に触れられるように勉強しましまた。

民法、不動産登記法、会社法、商業登記法…と勉強していくと、憲法が終わるまでに、けっこう時間がかかります。

そうすると、民法の感覚が鈍る。

毎日、それぞれの科目に触れるようにするといいと思います。

本試験も全ての科目の問題を解くことになるので、その点でもいいのかなと思います。

本試験を考えると毎日70題やれたらいいのかなと思います。

いま、ふと思いました。


さて、何度か繰り返して、もう、だいたい問題、解説を覚えてしまったら、

印の着いている問題だけ見返すだけでいいでしょう。

問題も解説もまったく理解できない人は…


「問題を解かずに解説を読み、理解して覚える。」

といっても、問題も解説もまったく理解できない人もいるかもです。

特に法律を初めて学ぶ方。

このような場合は、最初に基本的な知識をつけた方が、効率がいいかもしれません。

一番いいのは予備校のインプット講座で学ぶことだと思います。

特に何度も繰り返し学習できるオンライン講座がいいと思います。

しかし、受験にお金をかけたくないひともいると思います。

わたしがそうでしたので。

私は民法、会社法、憲法以外は司法書士試験ではじめての勉強でした。(法学部ではありませんでした)

それなので、刑法は公務員試験の基本書みたいなものをよみました。

実況中継的なものがおすすめです。

固い文章で書かれた基本書はわかりにくい。

難しいことを難しく説明している本はダメです。

難しいことをやさしく説明している本を探しましょう。


わたしは、民事訴訟、執行、保全、供託、司法書士法は竹下先生の本(デュープロセスシリーズ)。

ボリュームがあまりないので、参考書として買ったものでしたが、読みました。

でも、お金に余裕があって、短期間で合格したいひとは予備校の動画講座をおすすめします。

先書いた、難しいことをやさしく、わかりやすく教えてくれるのが予備校で人気のある講師だと思います。

おすすめは「スタディング」です。

大手と比較して圧倒的に安くて、経済的です。

質もOK。


話がそれましたが、基本書的なものを先に読むにしても、先に過去問をみて、どんな問題がでているのかを見ておくことは有用だと思います。

勉強の前半(平日)帰宅後の勉強 


帰宅後は以下の①と②の勉強をしました。

①電車でやった過去問でわからなかったところを調べる


使っていた参考書は竹下先生の本(デュープロセスシリーズ)です。

②書式ブリッジの読み流し


電車で過去問、お家ではこの書式ブリッジを1日1問ぐらい読んでいました。

これも過去問と同じで、最初から問題を解いて、解答を作ろうとはおもいませんでした。

問題を読んで解説をじっくり読むを繰り返すのみ。

そもそも、最初から解けるはずもありません。

書式の問題は司法書士試験に独特のもの。

最初は「問題を読んで解説を熟読する。」でいいと思います。

だいたい一時間くらい。

ここまでをまとめると、


勉強の初期段階、基礎固めみたいな時期ですが、

1日の勉強時間は三時間ぐらいでしょうか。

行きの通勤電車で一時間、過去問。

帰りの電車で一時間、過去問。

帰宅後、書式ブリッジと過去問のわからないところを参考書で調べる。

みたいな感じを繰り返しました。

勉強の前半(土日(お休みの日))


休みで比較的時間がとれるので、過去問のわからなかったところを中心に基本書を読んでいました。

勉強の後半(平日)通勤電車の中での勉強


通勤電車の中での勉強が中心です。

通勤電車→「直前チェック」の聞き流し


司法書士試験の定番問題集「司法書士直前チェック」を購入しました 。

直前チェックの音声教材も購入。

本試験直前までこれはずっと使っていました。

おそらく一番使用したはず。

通勤電車で過去問を繰り返していた時間が、直前チェックの音声教材を聞く時間に代わりました。

音声学習はホントに有効です。

私が司法書士試験に合格できたのは、音声学習にあると考えています。

「テキストを観ながら、音声教材を聴く。」を本番まで毎日、毎日、何度も繰り返しました。

最初は通常の速度で聞いていましたが、慣れてきたら倍速で聞きます。

倍速できけると、2週間ぐらいですべての科目を1周できます。

また、直前チェックには各単元の後ろに過去問や先例解説のページがあるのですが、これを自分で読んで録音して、通勤電車などで聞いていました。

この問題集は多くの受験生に愛用されていますが、その理由がよく分かります。

これを繰り返しやることで、間違いなく基準点は突破できるはずです。

勉強の後半(平日)帰宅後の勉強


帰宅後は①と②の勉強です。

①予想問題集と過去問(間違いノートを作りながら)


試験勉強において同じ問題を何度も繰り返し復習することも大事です。

しかし、本試験では毎年、新しい問題が出題されます。

そのため、見たことのない問題に対応できる力も必要になります。

見たことのない問題に対応できるよう、各予備校が出版している予想問題集に取り組みました。

帰宅後に、5問くらいです。

やり方としては、

1回目、先ず自分で考えて解く。答え合わせをする。そして分からなかったもの、間違えたものに印をつける。

2回目、印の付いているものだけやる。

といった流れです。

過去問等の学習で基本的な力がついているはずですので、先ず自分で考えて問題を解きます。

②書式ブリッジの読み流し


書式ブリッジは、平日は時間がないので、ひたすら熟読していました。

勉強の後半(土日(お休みの日))


①時間を計って書式の練習(不動産登記法と商業登記法 各1題)

②間違いノートの復習

お休みの日は比較的時間が取れました。

ですので、時間を計りながら、書式の練習です。

他の勉強とは違い、書式の勉強は机に座り、時間を計りながら解きました。

書式はひたすら答案を書いて、書いて練習するしかないと思います。

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